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Intel Baniasアーキテクチャを発表
IntelはBaniasプロセッサの詳細を明らかにした。これによると、Baniasは7,700万トランジスタにより構成され、0.13μプロセスで製造される。トランジスタ数増加の主な原因は大容量キャッシュの実装であり、ダイの約半分近くが1MBほどと見られるL2キャッシュで占められている。またBaniasのマイクロアーキテクチャについては、パフォーマンス向上と省電力化のために以下の機能が実装されるという。- Efficient Execution
- Optimized Speculation
- Advanced Branch Prediction
- Micro-Op Fusion
- Dedicated Stack Manager
- Enhanced Data Bandwidth
- Large power-aware cache design
- High performance processor system bus
- Advanced prefetch
- SSE2
- Advanced Power Control
- Fine grain hardware gating
- Next generation SpeedStep
このうちAdvanced branch predictionでは複数の分岐予測器を用い予測精度を向上させると見られる。Micro-Op Fusionでは2個のマイクロ命令をまとめてパイプラインへと送ることにより、パイプラインの利用効率を高め、性能向上と省電力化が実現できるという。また、Dedicated Stack Managerにスタックポインタやスタック内のデータを管理させることで、スタック操作に伴うCPUリソースの消費を抑え、パフォーマンスの向上が可能になるとされる。このほか、FSB周りの省電力化技術も実装されている。これはPower Optimized Processor System Busと呼ばれ、低電圧駆動と使用されていないバッファの電力供給を切ることで、消費電力を抑えるという。
実際の性能に関してはあまり語られなかったようだが、DiVXを用いたMPEG-4エンコーディングのデモでは30fps前後の安定した結果が得られているようだ。気になる消費電力はテスト実行時で7Wほど、エンコーディング完了後には待機状態になり消費電力は1W未満になっていたとされる。
このほか、IntelはBanias用チップセットに関し、OdemのほかにMontara-GMを用意していることを明らかにした。Montara-GMはOdemにグラフィックスコアを追加するものと見られ、802.11a/bもサポートされる。
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