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Intel Hyper-Threading対応Pentium 4 3.06GHzリリース

Intel Pentium 4 with Hyper-Threading Logo  Intelはデスクトップ向けプロセッサで初めてHyper-Threadingを有効にしたPentium 4 3.06GHzをリリースした。チップは0.13μプロセスにより製造され、1,000個ロット時の価格は$637に設定されている。

  Hyper-Threadingはシステムに2個の論理プロセッサがあるよう認識させ、マルチタスク環境下やマルチスレッドアプリケーションの実行時の性能を向上させる。このためPentium 4には2個のアーキテクチャ・ステートが実装されているが、演算器やキャッシュ、レジスタ、スケジューラなど多くのリソースは共有されるため、HTへの対応や改良によるダイサイズの増加は5%未満。IntelではHyper-Threadingにより最大25%の性能向上が見込めるとしており、現時点でWindows XP (ProfessionalおよびHome) で利用可能だ。

  AnandTechが実施したベンチマークテストによれば、Pentium 4 3.06GHzでHTを有効にした場合、HTを利用しない場合と比べDiVX/Xmpegで16%、3dsmaxで10%から21%、Business Winstone 2002では2%ほどスコアが向上している。ただし、Content Creation Winstone 2002ではHTを有効にすることで7%ほどスコアが減少しているようだ。テストはD850EMV2 (i850E)、512MB PC1066、Radeon 9700 Pro環境下で実施されている。以下はスコアの一部。

 Pentium 4 3.06GHzPentium 4 2.8GHzAthlon XP 2800+
General Performance
Business Winstone 2002
33.632.034.0
MPEG4 Encoding
Mpeg2 - DiVX, XMpeg 4.5 DiVX 5.0.2
86.671.466.3
3D Gaming Performance
Jedi Knight 2 1024x768 HQ
177.9168.1163.4

  このほか、マルチタスク環境下でのテストでもおおむね良好な結果を出しているようで、Hyper-Threadingの有効性が確認されている。具体的には、PowerPointプレゼンテーションからPDFへの変換とNorton AntiVirus 2003を使用したsystem32ディレクトリのウィルススキャンを同時に実行した場合で、HTを有効にすると合計29秒の短縮、AVIからDiVXフォーマットへのエンコードと100MB分のファイルコピーでは48秒短縮できたようだ。



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