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NVIDIA GeForce FXアナウンス

NVIDIA GeForce FX Logo  NVIDIAはNV30コアベースとなる新GPU、GeForce FXを発表した。GeForce FXでは、リアルタイムに映画並みのクオリティを実現するというCineFXアーキテクチャをはじめ、DDR2メモリの採用、Intellisampleテクノロジやより高度なアンチエイリアスモードのサポートといった特徴を持つ。

  チップは0.13μプロセス銅配線により製造、1億2,500万トランジスタにより構成され、パッケージはFCBGAが採用されている。8パイプラインそれぞれにテクスチャユニットを1個備え、1パス当たり16個のテクスチャが利用可能。コアクロックは500MHz、メモリクロック (データレート) は1GHzでインターフェースは128-bit DDR2となり、またAGP 8xをサポートする。

  CineFXエンジンではDirectX 9のVertex Shader 2.0、Pixel Shader 2.0に対応し、より高度な機能も備えている。これにより、開発者はより大規模なVertex Shaderプログラムを、多くのデータや変数、ループや条件分岐も用いて作成できるようになるほか、多くの命令を使用するPixel Shaderプログラムの作成も可能になるという。また各色16-bitまたは32-bitの浮動小数点精度で表現可能な64-bit、128-bitカラーがサポートされている。なお、Vertex Shaderのトライアングルスループットは375MTriangles/secに達すると言われているようだ。

 R300GeForce FX
Vertex Shaders2.02.0+
最大命令数102465536
最大静的命令数256256
最大定数定義数256256
テンポラリレジスタ数1216
最高ループ回数4256
サブルーチンコール-Y
静的フローコントロールYY
動的フローコントロール-Y
Pixel Shaders2.02.0+
テクスチャマップ数1616
最大テクスチャ命令数321024
最大カラー命令数641024
最大テンポラリストレージ数1264
最大データ精度96-bit128-bit
32-bit ColorYY
64-bit Color-Y
128-bit Color-Y
データフォーマット浮動小数点浮動小数点


  また、GeForce FXではColor Compressionエンジン、Fast Color Buffer Clear、Dynamic Gamma Correctionや適応型テクスチャフィルタリング、高度なアンチエイリアス機能を含めて、Intellisampleテクノロジと呼んでいる。このうちのColor Compressionエンジンは、レンダリングパイプラインとメモリコントローラの間でリアルタイムにデータを圧縮するものとされ、最高で4:1の可逆圧縮が可能とされる。これにより16GB/secのメモリ帯域幅において、最良の状態では実質48GB/secのパフォーマンスが得られるとされ、特にアンチエイリアス利用時の性能が向上するという。

  そのアンチエイリアスでは、Direct3D、OpenGL上でともにこれまでの4Xから8X AAが利用可能となっている。またGeForce4で導入されたDirect3D上での4XS AAモードも、GeForce FXでは6XSへと向上させられている。このほか、Fast Color Buffer Clearは以前のFast Z-Clearを改良したもので、Zバッファのほかカラーバッファも対象となっているという。

  GeForce FX搭載カードの登場は2003年2月ごろとされている。製品の性能についてはRadeon 9700 Proと比べ25%から50%ほど高速であるとされ、Doom IIIでは実際に40%高いスコアを出していたようだ。製品の価格は$400から$500ほどになると見られている。
NVIDIA website, AnandTech
November 19, 2002



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