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800MHz FSB版Pentium 4 3GHz, 875Pリリース
Intelは、800MHz FSB及びHyper-ThreadingをサポートするPentium 4 3GHzプロセッサと875Pチップセットをリリースした。FSBの800MHz化により、プロセッサとチップセット間の帯域幅は533MHz FSBに対し50%増加して6.4GB/secとなる。1,000個ロット時の価格は、Pentium 4 3GHzが$417、RAID対応875Pチップセットが$53、RAID非対応版が$50に設定されている。
875PはデュアルチャネルDDR400メモリをサポートし、メモリ帯域幅はFSBと同じく最大6.4GB/secとなる。また、Performance Acceleration Technology (PAT) を搭載し、プロセッサとメモリ間のアクセスを高速化する。PATでは各メモリアクセスを2クロックサイクル短縮できるとされ、メモリアクセス時のレイテンシ削減に貢献する。なお、875P MCHチップは865/Springdaleと実質同じものと言われており、同一ウェハー中の良質の (PATが利用できる) コアが選別されて875Pチップとして出荷されていると見られる。
875Pはまた、MCHにネットワーク専用のCommunications Streaming Architecture (CSA) バスを備えている。CSAはPCIバスの倍となる2Gbpsの帯域幅を持ち、ギガビットイーサネットの全二重通信を行いながらのディスクアクセスといった処理も快適に行えるようになる。AnandTechによれば、CSAを使用したギガビットイーサネットのスループットは、PCI経由のものと比べ68%も向上したという。
875PのI/Oコントローラは、新たに2チャネルのSerial ATAをサポートするICH5となった。ICH5では帯域幅150MB/secのSerial ATA 2デバイス利用できるほか、2 ATA/100、8 USB 2.0などをサポートする。また、Serial ATAデバイスでのソフトウェアRAIDをサポートするICH5Rも用意されている。ICH5Rでは現時点でRAID 0がサポートされているが、今後のドライバ及びBIOSアップデートによりRAID 1も利用可能となるようだ。なお、ハブアーキテクチャに変更はなく、MCHとは帯域幅266MB/secのHI 1.5で接続される。
The Tech Reportの実施したベンチマークによれば、875Pは特にステップサイズが大きい場合のメモリアクセスレイテンシが抑えられているという。800MHz FSBやDDR400も非常に効果的で、DivXエンコーディングではP4 3.06GHzを使用したSiS655+デュアルDDR333環境に対し8%、845PE+DDR333に対しては約19%高速とされている。またWinstone 2002では、Athlon XP 3000+/nForce2には及ばないものの、Penitum 4プラットフォーム中ではトップとなる。以下、スコアの一部。
| 875P 3.0CGHz, 2x DDR400 | SiS655 3.06GHz, 2x DDR333 | E7205 3.06GHz, 2x DDR266 | nForce 2 3000+, 2x DDR333 |
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Memory Latency Cachemem 2048KB block, 512-byte stride | 86ns | 110ns | 87ns | 96ns |
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Winstone 2002 Business performance | 34.8 | 32 | 34.3 | 37.7 |
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Winstone 2002 Content Creation | 46 | 45.2 | 44.8 | 48.7 |
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DivX/Xmpeg Video encoding | 195sec | 212sec | 213sec | 261sec |
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