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Apple Power Mac G5を発表
AppleはWWDCにおいて、PowerPC G5プロセッサを搭載したPower Mac G5シリーズを正式に発表した。今回発表されたのは3モデルで1.6GHz、1.8GHz、デュアル2GHz PowerPC 970を搭載、価格はそれぞれの標準構成で$1999、$2,399、$2,999に設定されている。メインメモリはデュアルチャネルDDR333/400をサポート、グラフィックスはNVIDIA GeForce FX 5200 UltraまたはATi Radeon 9600 Pro、Radeon 9800 Proから選択できる。ノースブリッジとサウスブリッジはデュアル800MHz HyperTransportバスで接続され、Serial ATA-150 HDD、ギガビットイーサネット、Firewire 800などのほか3本の64-bit PCIまたはPCI-X拡張スロットを備える。
PowerPC G5は32-bitコードをネイティブサポートする64-bitプロセッサ。デュアルパイプラインの128-bit Velocity Engine SIMDユニット、2 FPU、2 整数演算ユニット、2 Load/Store、CRU、分岐ユニットを備え、サイクルごとに10個の内部命令が処理できるほか、プロセッサは同時に215個の命令を実行できる。キャッシュは64KB L1命令、32KB L1データと512KB L2を実装。64-bit DDRとなったFSBはプロセッサごとに独立し、内部クロックの4分の1で動作、デュアル2GHzモデルでは16GB/secの帯域幅となっている。
Appleによれば、SPEC CPU2000やPhotoshopなどのテストの結果、G5シリーズはほぼ全てのテストでPentium 4 3GHzやデュアルXeon 3.06GHzの性能を上回ったという。シングルプロセッサテストでは2GHz版G5が浮動小数点性能でPentium 4システムを21%、Xeonシステムを30%上回ったほか、Photoshop 7.0.1による45-filterテストでは1.6GHz版G5がPentium 4環境よりも1.5倍高速であったとされる。Power Mac G5は9月1日の登場となる。
| 2x G5 2GHz | 2x Xeon 3.06GHz | Pentium 4 3GHz |
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SPEC CPU2000 Single SPECint_base2000 | 800 | 836 | 889 |
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SPEC CPU2000 Single SPECfp_base2000 | 840 | 646 | 693 |
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Photoshop 45-filter function | 2.2x | 1.2x | 1.0x |
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