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Intel 855GME, 次期Centrinoなどを発表
Intelは新たに855GMEチップセットを投入、次期Pentium M DothanやCentrinoの後継プラットフォームについて発表した。855GMEチップセットは現行855GMの後継製品で、新たにDDR333メモリをサポート、統合グラフィックスコアの動作クロックを最高250MHzとしてパフォーマンスを向上させている。また、ディスプレイのバックライト電力を最大25%削減できるというDisplay Power Saving Technology (DPST) をサポートするほか、グラフィックスコアの動作クロックをAC電源またはバッテリー利用時で2段階に切り替えるDual Frequency Graphics Technology (DFGT) に対応する。DPSTはディスプレイの輝度及びコントラストを調整することで、見た目の影響を最小限にしつつ消費電力を抑えることが可能になるというもの。ICHは従来と同じICH4-Mを使用する。
90nmプロセスにより製造される次期Pentium Mプロセッサ、Dothanのデモンストレーションも行われ、Dothanが1億4,000万個のトランジスタで構成されることが明らかにされた。これはPrescottの1億2,500万よりも多い。ダイサイズは87sqmmとされるが、その半分以上を2MBのL2キャッシュが占めている。また、マイクロアーキテクチャも改良され、レジスタ管理やデータプリフェッチの効率が改善されるという。
Intelはまた、Sonomaと呼ばれる次世代Centrinoプラットフォームの詳細も発表している。Sonomaモバイルプラットフォームは、Dothanプロセッサ、AlvisoチップセットとCalexico 2無線LANモジュールで構成され、2004年下半期の登場になるという。AlvisoはDDR-IIメモリをサポート、次世代版グラフィックスコアを統合するほか、PCI Expressグラフィックスに対応する。またDPSTもサポートし、これによりディスプレイの消費電力を現Centrinoの5W程から3W台に低減できる見込みであるという。
AlvisoのI/OコントローラにはICH6-Mが組み合わせられ、Serial ATA、PCI ExpressやExpressCard、Azaliaがサポートされる。AzaliaはAC'97にかわる新たなオーディオインターフェースで、7.1チャネルDolbyサウンドをサポートする。PCI Express、SerialATAでは配線数の減少による基盤面積の縮小が可能になる。ExprexxCardは既存のPCカードよりも小型で、PCI ExpressやUSB 2.0インターフェースに対応する。これらの機能は新たな電力管理方式などにより、低消費電力化に貢献するものとされている。
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