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Club-3D DeltaChromeも取扱いへ - 登場はQ1
Club-3DとS3 Graphicsは、Club-3DがS3の最初のPC製品パートナーとなり、欧州地域でDeltaChromeグラフィックス製品を取扱うと発表した。DeltaChromeはVertex及びPixel Shader 2.0+やHi Defレンダリングなどをサポート、8パイプラインそれぞれに1テクスチャユニットを備える。FP精度はRadeonファミリーと同じく24-bitで、最上位のDeltaChrome F1では最大256MBのメモリをサポート、以下128MB対応版のS8、パイプライン削減すると見られるS4が用意される。Club-3DではDeltaChrome S8製品を準備中で、コア/メモリクロックはともに300MHz、DVIとTV出力を備えるものになるようだ。S3では、製品は2004年Q1初めごろに登場し、256MBのメモリを搭載するモデルで155ユーロほどという見通しを示している。
Tech-Reportが掲載しているS8の評価版を用いたレビューによれば、ドライバはまだかなりの調整が必要な段階にあるものの、AquaMark3、HaloやUnreal Tournament 2003といった一部ゲームのパフォーマンス、特定アプリケーションにおける画像クオリティには期待できそうだという。評価版のS8カードは、コア/メモリクロックが275MHzで、ピクセル及びテクセルフィルレートの理論値はRadeon 9600 XTを上回る2.2M/secとなっている。
しかしながら、DeltaChromeのメモリコントローラは128-bit単位でのアクセスにしか対応せず、各種の圧縮や小さなブロック単位でのアクセスに対応するATiやNVIDIA、XGIの製品と比べ、メモリ性能では非常に不利だと言われている。また、フィルレートを計測したところでは、シングルテクスチャ時にRadeon 9600 Proを下回っていたスコアがマルチテクスチャでは逆転しており、見かけ上4x2構成のチップに見えるという。性能面はまだ調整が必要とされるものの、一部のDirectXアプリケーションのほかVertex Shader性能では、最高でRadeon 9600 Proを10%ほど下回るあたりのスコアを出しているようだ。
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