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Prescottプレビュー: パイプラインは32段に大幅増?
Intelが近く投入する予定のPrescottプロセッサとi915G搭載マザーボード、PCI Express x16版RV380を用いたプレビューが現れている。使用されているのは、サンプル段階の800MHz FSB版2.80GHz Pentium 4Eプロセッサ、及び開発段階のi915G (Grantsdale-G) 搭載マザーとATi RV380グラフィックスカード。チップはコア電圧1.33Vで動作しているという。プレビューでは幾つかベンチマークも取られているが、これによると現時点でのピーク性能は現行のPentium 4 2.80C-GHz環境を下回っていると考えられるようだ。 プロセッサのピーク演算能力を測定するSandra 2004 "CPU Arithmetic"ベンチマークでは、ALUのスコアがPentium 4 3.20GHzリファレンス値の78%と、純粋なクロック低下分よりも10%近く低いものになっている。FPU/iSSE2のスコアはALUと比べて相対的に高いものの、それでも3.20GHzとはクロック分以上の差が見られる。ちなみに、3DMark03のスコアは2,495であったようだ。使用されているRV380はATiの次期メインストリーム向け製品と見られているものだが、現時点ではまだRadeon 9600 Proと同じ基盤を用いており、ドライバも初期段階だったとされている。なお、いずれもリリース前のものであるため、スコアは大幅に変わる可能性がある。 Prescottコアでは現行のPentium 4に対して、L1データとL2キャッシュの倍増や新命令の追加といった様々な拡張が施される。しかしながら、クロックを大幅に向上させるためにパイプライン構造も拡張されていることから、同クロック状態でのパフォーマンスはNorthwoodと同等になるだろう、という見通しも以前から伝えられていた。Intelでは、パイプラインの拡張により動作クロックを向上させることができると言っているものの、一方では分岐予測ミスによるペナルティなどの遅延が増加する恐れがある。Prescottのパイプライン数はまだ正式に明かされていないが、一部では32段に増加 (Northwoodは20段) すると言われているようだ。 Source: PConline
Janury 22, 2004 |