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ATi Radeon X800リリース

  ATiは、R420コアをベースとしたRadeon X800 VPUを投入したと発表した。今回リリースされたのは、上位モデルにあたるRadeon X800 XTと、Radeon X800 PROの2製品。Radeon X800 XTは$499ほどの価格で今月中、21日の出荷予定。Radeon X800 PROは$399ほどで既に出荷が開始されている。

  R420は、16本のピクセルパイプラインと6個のVertexユニットを備え、これによって80億ピクセル/sec及び8億Verices/secを超える処理能力を持つとされる。ピクセルパイプラインは4本単位で有効または無効にすることが可能で、同一のチップを用いたまま柔軟性のある製品構成ができるという。またパイプラインは4本ごとに、それぞれZ圧縮や階層型Zテストと、Z及びステンシルキャッシュを備える。Hyper Z HDと呼ばれるこのブロックでは、1920 x 1080ピクセルという、より高解像度な環境下でのZに対する拡張処理が可能とされるほか、Zのピーク圧縮比率はこれまでの4:1から8:1にまで高められたという。なお、NV40と同様に、各パイプラインは2個のZ及びステンシル処理を1クロックで処理できるようになっている。

  R420ではまた、法線マップを最高で4分の1サイズに圧縮することが可能な、3Dcと呼ばれる新機能を実装している。法線マップは、ポリゴン数を抑えたモデルから詳細なオブジェクトを表現するときに用いられるもの。既存のDXTCアルゴリズムでこれを圧縮した場合では表面にブロックノイズが現れていたが、3Dcでは非圧縮時並みにまでノイズを軽減している。3Dcは、DirectX及びOpenGL APIから利用できる。

  プログラマブルシェーダのサポートは、Vertex Shader及びPixel Shader 2.0で据え置き。Pixel Shaderに関しては各色24-bit精度まで、またループや条件分岐が無いという点が変わらないものの、実行できる命令数がRadeon 9800 XTまでの160個から最高で1,536命令まで拡張されたほか、テンポラリレジスタが12個から32個へと増やされている。

  R420チップはおよそ1億6,000万トランジスタで構成され、TSMCによりLow-k技術のBlack Diamondを用いた130nmプロセスで製造される。ダイサイズはNV40と比べてやや小さめのようだ。

  投入された2製品はいずれも、256MB GDDR3メモリを搭載し256-bitでチップと接続、カードはAGP 8xに対応する。新たにATiの最上位製品となるRadeon X800 XTは、コアクロックが520MHz、メモリは560MHz動作で転送レートは1.12GHzになっている。カードは1個の補助パワーコネクタを備え、300Wクラスの電源でも利用可能とされる。Radeon X800 Proは、12パイプライン構成となるものの頂点ユニットは6個全てが有効。コアは475MHz、メモリは450MHzで動作する。


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