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ATi PCI Express対応のRADEON Xシリーズを発表
ATiは、PCI Expressをネイティブサポートするグラフィックスチップ、Radeon X800、Radeon X600と、Radeon X300を投入すると発表した。これらを搭載するグラフィックスカードはいずれもPCI Express x16に対応し、製品が今月中に発表される見通し。また、モバイル向けPCI Express対応製品のMobility Radeon X600と、ノートPCにおけるPCI Expressグラフィックスのアップグレードを容易にするAXIOMモジュール、さらにワークステーション向けのPCI ExpressネイティブグラフィックスカードとしてFireGL V7100、V5100、V3200とV3100を発表した。 今回発表されたRadeon X800チップは、PCI Expressネイティブとなった以外の部分について、既に投入されているAGP版Radeon X800と共通の機能を備える。X800はLow-kを用いた130nmプロセスにより製造、最高16本のパイプラインと6個の頂点処理ユニットなどを備え、3Dcといった技術をサポートする。カードは256-bitで接続したGDDR3メモリを搭載し、X800 XTとX800 Proの2種類の製品が用意されると見られている。 メインストリーム向けのRadeon X600はRV380コアをベースとしたもので、PCI ExpressネイティブとなるほかはほぼRV360コアベースのRadeon 9600 XTの機能を引き継ぐという。RV380は128-bit接続の改良されたメモリコントローラを備え、4本のパイプラインと2個の頂点処理ユニットという構成。チップはTSMCによりLow-kを用いた130nmプロセスで製造される。 エントリークラスの製品となるRadeon X300チップはRV370をベースとし、上位の製品群と異なりTSMCによる110nmプロセスで製造される。X300は4パイプライン構成でDirectX 9に対応するなど、実質的にはRV380と同等の機能を備えると見られる。カードは128-bitメモリインターフェースのX300と、64-bit接続を用いたX300 SEが用意される。 Mobiliry Radeon X600は、高解像度ワイド型液晶のサポートやLCDのレイテンシを削減するLCD-EE機能を搭載、第5世代目となる省電力技術のPOWERPLAY 5.0もサポートする。また、AXIOMモジュールを採用することによって、OEMやユーザーが将来、ノートPCのグラフィックスエンジンを簡単にアップグレードできるようになるという。 ワークステーション向け製品群では、ハイエンドとなるV7100が16本のパイプラインと6個の頂点処理ユニットを実装、256MBのメモリを搭載し、デュアルDVI出力を備える。V5100は、12パイプラインに6個の頂点処理ユニットを実装、128MBメモリとデュアルDVI出力を搭載する。V3200とV3100は、ともに4パイプライン構成で2個の演算ユニット、128MBのメモリを備え、VGAとDVIのデュアルディスプレイをサポートする。 ATi website
June 2, 2004 |